「お母さん、お菓子食べていい?」
「お母さん、一緒に歌って!」
「お母さん、あの子が貸してくれないの!」
「お母さん、算数の宿題見てくれる?」
「おかあさん、おやつまだ?」
「お母さん、ちょっと手伝ってくれる?」
「お母さん、昨日見た夢の話してあげるね。」
「お母さん、あの時のこと覚えてる?」
「お母さん!」
「お母さん?」
「お母さん!」
うちの子たちが「お母さん」って呼ぶたびに1ドル課金しちゃおうかしら。冗談抜きでそう思います。
お菓子関係の質問には追加料金、トイレの中で答えなくてはならない場合は特別料金を徴収しなくては。(それにしても、どうして子供って、母親がトイレに座っている時に限って話したがるのでしょうね?)
いつか、たとえ1秒でも私を放って置いてくれない子供たちが成長して、私と話したがらない時期が来るとは想像できません。
でも、私自身がテイーンだった頃の経験からも、他のお母さん達から聞いた話からも、そんな日が必ず来るのだと知っています。その日は、きっと母親が気付かぬうちに来るものなのでしょうね。
やがてその日が来ても、一つだけ譲れない事があります。私はテイーンの子供たちに話をしてもらいたい。私と話がしたいと思って欲しいのです。
何があっても子供たちを愛する私の気持ちを信じて欲しい。
ちゃんと子供たちの話を聞くと分かって欲しい。
いつも子供たちを思い遣っていると安心して欲しい。
そして、いつでも子供たちの味方であることを確信して欲しい。
子供たちが成長しても、親子の良い関係が続くことを保証する魔法の方程式は存在しません。
でも、成長した子供たちが信頼してくれるような親になるために身に付けるべき10の事柄があります。それを以下にご紹介しましょう。
1.悠然と構えること
子供の態度や話の内容に対して、決して感情的にならず、自分を抑える癖をつけましょう。動揺や怒り、困惑といった感情を見せるのは、子供との関係に決定的なダメージを与えます。その逆に、悠然とした母親に対しては子供たちも心を開いてくれるものです。
2.オープンであること
子供が何について聞いても、正直に答えましょう。あなたが答えなくても、子供は知りたいと思ったら、結局どこかでその答えを見つけるでしょう。だったら、自分がその答えを子供と一緒に見つけたいと思いませんか?
3.子供の心に寄り添うこと
たとえどんな状況でも、できるだけ子供の視線で物事を見るようにしましょう。表面的にではなく、子供がどう感じ何を伝えたかったのかを考えることが重要です。そうすることにより、子供は親が常に自分の味方で、自分のことを第一に考えてくれていることが伝わるのです。
4.余計なことは言わないこと
誰だって、秘密を守れない人を信用なんてしませんよね?聖書に「中傷する者として歩き回る人は内密の話をあらわにし、霊の忠実な者は事を覆い隠している」(箴言11:13)とあるように、何でもペラペラと話してしまう人は信頼されません。友人との会話でもネット上でも、子供に気まずい思いをさせるような内容は避けるのが賢明です。
5.興味を持って子供の話を聞くこと
何て自己中心的な母親だと思われることを承知で正直に言うと、私にはこれが一番難しいことなのです。私の子供たちが重要だと思っている事柄の殆どは、私にとってどうでも良い事ばかり。でも、子供たちにとっては本当に重要なんですよね。子供が関心を持っていることに興味を持ち、子供の話を熱心に聞けるようになりましょう。つまらない事すら話せない母親に、子供が何か重要なことを話すと思いますか?
6.知覚を研ぎ澄ますこと
賢い親は鋭いものです。子供の気分や態度のちょっとした変化といった言葉にならないサインに気付き、注意深く観察したり聞き出したりできるのです。全ての子供が、頭の中に浮かんだことを次から次に話す訳ではありません。年齢や個性によっては、誰かが聞いてくれるのを待っている子供もいることを忘れずに。
7.子供と親密な時間を持つこと
子供がたくさんいると、一対一の会話はなかなかできませんが、何よりも優先してその時間を作るするようにしています。一人ずつじっくり話せる夜の時間を確保するために、前もって日替わりの予定を立てています。まあ、一人が寝かしつける時にお喋りがしたくなって、その夜の予定を変更することもありますが。用事があって出掛ける時、一人だけ連れて行くのも一対一の時間を作る良い方法です。子供と親密になる時間は、作ろうと思えば何とか作れるものです。
8.良い聞き手になること
これは個性の問題なので、ごく自然にできる人と、なかなか実行できない人がいます。聖書でも「唇を制する者は思慮深く行動しているのである」(箴言10:19)と寡黙であることの重要さを教えています。子供たちと話したいと思うのなら、まず子供たちに話す機会を与えて、親は聞き役に回りましょう。子供が話したいことがあればまず聞いてあげて、親はゆっくり話を聞いた後から話し始める習慣を身に付けるのです。
9.気をそらさず話を聞くこと
有体に言えば、私も子供たちが話しかけているのに無視してしまうことが時々あります。これが常に悪い事だとは思いません。何故なら、子供に自分はとても愛されていると分かってもらうことは重要ですが、世界が自分の都合だけで回ってはいないことも理解させるべきだと思うからです。ゆっくり話せる時が来るまで我慢強く待つことを教えるのも意味があります。しかし、その一方で、子供と会話する時は気をそらさず子供の目を見つめながら集中する習慣を身に付けることで、親がどれだけ子供のことを大事に思っているかを、言葉にしなくても伝えることができるのです。
10.正直であること
子供と良い関係を保つ秘訣は、とにかく正直であることです。何故なら、子供は偽りをすぐ見抜けるからです。子供に自分の弱点を見せるのを避けて誤魔化してはいけません。何かを聞かれても答えが分からない時は正直に認めましょう。何か過ちを犯したら、率直に子供に許しを請いましょう。全ての事に正直であるように努力しましょう。子供に対して正直であることが、結局は親に対する信頼を築き上げるのです。
最後に
あなたは子供の頃、親に何でも言える関係でしたか?どうやってその関係を築けたと思いますか?或いはどうしてできなかったのだと思いますか?思い出してみてください。そして、あなたの子供たちと信頼関係を築くためにはどうすればよいか、考えてみてください。
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