Raspberry Pi 4(ラズパイ4)をはじめるために、まずは必要なハードウェアを準備します。ラズパイ4はラズパイ3からインターフェース仕様変更や消費電流増加があるため、ラズパイ4用にACアダプタ・microSDカード・microHDMI・バッテリ・ケースなどを準備する必要があります。これらの部品を選定するポイントについて解説します。
ハードウェア一覧
必要なハードウェアは以下のとおりです。
Raspberry Pi 4 本体 | 【国内正規代理店品】Raspberry Pi4 ModelB 4GB ラズベリーパイ4 技適対応品 |
microSDカード | Samsung EVO Plus 32GB microSDHC MB-MC32GA/ECO 国内正規保証品 |
電源ACアダプタ | LABISTS Raspberry Pi 4B TypeC電源ケーブル 5.1V 3A スイッチ付き ACアダプター PSE取得 |
micro-HDMI変換ケーブル | Micro HDMI HDMI 変換アダプター 2本セット 15cm |
Raspberry Pi 4 ケース | ラズベリーパイ 4オフィシャル ケース 赤/白 |
バッテリ | Anker PowerCore Fusion 5000 |
USB type-Cケーブル | UGREEN USB Type C L字 ケーブル 0.5m |
Raspberry Pi 4 本体
Raspberry Pi 4(以下、ラズパイ4と略します)の仕様は下記のとおりです。販売されている種類は3つあり、メモリ容量(1GB, 2GB, 4GB)が異なります。国内で使用するには、技適取得済み製品でなければ法律に触れるため、購入の際には注意してください。ラズパイ3からの主な変更点を上げると、メモリ容量増加・ギガビットイーサ・USB3.0です。
- Broadcom BCM2711、クアッドコアCortex-A72(ARM v8)64ビットSoC @ 1.5 GHz
- 1 GB、2 GB、または4 GB LPDDR4-3200 SDRAM(モデルによって異なる)
- 2.4 GHzおよび5.0 GHz IEEE 802.11acワイヤレス、Bluetooth 5.0、BLE
- ギガビットイーサネット
- 2 USB 3.0ポート; 2 USB 2.0ポート。
- Raspberry Pi標準40ピンGPIOヘッダー(以前のボードとの完全な下位互換性)
- 2×マイクロHDMIポート(最大4kp60をサポート)
- 2レーンMIPI DSIディスプレイポート
- 2レーンMIPI CSIカメラポート
- 4極ステレオオーディオおよびコンポジットビデオポート
- H.265(4kp60デコード)、H264(1080p60デコード、1080p30エンコード)
- OpenGL ES 3.0グラフィックス
- オペレーティングシステムおよびデータストレージをロードするためのMicro-SDカードスロット
- USB-Cコネクタ経由の5V DC(最小3A *)
- GPIOヘッダー経由の5V DC(最小3A *)
- Power over Ethernet(PoE)対応(個別のPoE HATが必要)
- 動作温度:周囲温度0〜50度
*ダウンストリームUSB周辺機器の合計消費量が500mA未満の場合、2.5A電源を使用できます。
microSDカード
ラズパイ4は、microSDカードを使用します。容量は32GB以下をおすすめします。ラズパイのフォーマット形式FAT32なので、対応している容量は32GBまでです。64GB以上を使用するためには、色々苦労が必要なようです(参考:https://pcmanabu.com/pi4-sdxc-installer/)
microSDは多くのメーカが色んな種類で販売していますが、信頼できるメーカは、東芝・サムスン・サンディスクでしょう。amazonでも販売されていますが、偽物も多く出回っていますので、販売者が正規販売者かどうか注意が必要です。私は下記のサムスン製品を購入しました。
電源ACアダプタ
ラズパイ4は消費電力が大きく、最小電流は3Aという仕様です。USB周辺機器を接続していなければ、2.5Aでも大丈夫なようですが、やはりここは十分な余裕をもたせておきたいところ。最近の携帯電はの充電は、USB type Cなのでこれが使えそうですが、3A電流という製品はなかなかなさそうです。下記製品は、ラズパイ4用として販売されており、仕様は5.1V/3.0Aとなっています。PSE認証を取得しているため、安全に使用できると思います。また、スイッチ付きケーブルなので、電源ON/OFFをするために電源を抜き差しする手間が省けます。
micro-HDMI変換ケーブル
はじめて使用するときは、まずはディスプレイ出力したいですよね。HDMIケーブルは多くの人が持っていると思いますが、ラズパイ4はmicro-HDMIなので、変換する必要があります。なんでもいいと思いますが、ラズパイ4は出力が2つあるので、まとめて2個セットを買っておけばいいと思います。
Raspberry Pi 4 ケース
ラズパイ4はラズパイ3から端子位置が変更になったため、ラズパイ3のケースを使用できません。ラズパイ4用のケースを新たに購入しましょう。オフィシャル製品か、OKdo製品あたりを買っておけば問題ないと思います。ヒートシンクを搭載したものもありますが、高負荷処理を長時間行わなければ、不要だと思います。
バッテリ
デバッグ段階はACアダプタでいいですが、実際にラジコンに搭載したり、ロボットを動かしたりする際には、電源をバッテリに変更したいですよね。ここでも問題になるのが、電流供給能力です。おすすめはAnker製品です。Anker PowerCore Fusionは、モバイルバッテリー使用時の最大供給電流は3Aとなっています。ACアダプタとして使用する場合は最大2.1Aなので、この状態でラズパイ4を接続して使用すると、起動しなかったり動作不安定になると思いますので、注意してください。
USB type-C ケーブル
ラズパイ4とバッテリを接続するためのUSB type-Cケーブルが必要です。まずは、手持ちの携帯充電ケーブルで十分だと思いますが、作品をコンパクトにまとめたい場合は、小型なラズパイに合わせて、短いケーブルやL字ケーブルを使用するといいでしょう。
次回予告
ハードウェアの準備ができたら、次はソフトウェアの準備です。次回は、OSをインストールして、Windows端末からSSH接続でコマンドライン操作、またはVNC接続でGUI操作できるまでを解説したいと思います。
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