「サビタイジング(瞬間的認識)」とはあまり聞きなれない言葉ですが、数知覚を発達させるためにとても重要なスキルです。
基本的に我々は、ある少数の集合体を見れば瞬間的にその数を認識します。
例えば私が指を5本立てれば、あなたは数えなくとも指が5本であることがわかります。
それがサビタイジング(瞬間的認識)です。
1つずつ数えずとも数がわかるというこの能力は、初歩の数計算の重要な要素です。
しかし、子供たちの瞬間的認識能力の発達に関して、実際に進歩の段階があることをご存じでしょうか?
知覚の瞬間的認識
あるアメリカの教師が幼児達を見ていたとき、多くの子が下記のような単一の物体グループを認識できていることに気付いたのです。
彼らは通常5つまでの集合体を瞬間的に認識しその数字を言うことができるという、知覚の瞬間的認識能力を見せました。
これは重要な第一歩です!もしあなたのお子さんが知覚の瞬間的認識が難しい場合は、(上記のような)組み合わせで最大5までのフラッシュカードの使用をおすすめします。
また、サイコロの目を瞬間的に認識できるようなゲームも良いでしょう。
概念の瞬間的認識
2つの絵(下記の例)が描かれたカードを見せると、多くの生徒たちは2つの絵(3と2)のそれぞれの数を言うことができましたが、合計をして5という答えは出ませんでした。
そこで概念の瞬間的認識という考えが浮かんだのです。
概念の瞬間的認識とは、それぞれの絵を個別に認識するのではなく、それらを総合で認識するということです。
生徒たちがそれぞれの絵を総合で考えることができるよう、2枚1組のカードを見せることにしました。
生徒達がそれらの合計を言えるようになれば、さらにもう2枚のカードを追加しました。
この教師は今年の夏に、140組以上のトランプを作成しました。このカードを使って徐々に彼らの瞬間的認識能力を伸ばすことができます。
カードにはサイコロ、指、タリーマーク(画線法)、10フレーム、そしてランダムな点が描かれており、合計10(5と5)までの数が示されています。
この段階的な取り組みが生徒たちにどのような効果をもたらすかが期待されます。
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