ラズパイでリアルタイムで映像を配信するにはどうすればいいか調べていたところ、Momoというオープンソースソフトウェアを見つけました。導入方法は非常に簡単で、無料で使用できますので、興味のある方は本記事を参考にしてみて下さい。
Momoについて
Momoは、株式会社時雨堂が開発している、WebRTCで映像や音声を配信できるオープンソースソフトウェアです。GitHubで公開されており、無料で使用できます。使用方法はとても簡単です。1対1配信だけではなく、1対多の配信もできます。
動作確認環境
ハード
ソフト
OS | Raspbian Buster with desktop and recommended software (2020-02-13) |
Momo | momo-2020.6_raspbian-buster_armv7 |
事前準備
Raspberry Piカメラを接続して、動画が撮影できる状態までの準備は「Raspberry Pi はじめてのラズパイカメラ」を参考にしてください。
MOMOのインストール
バイナリファイルがhttps://github.com/shiguredo/momo/releasesで公開されているのでダウンロードします。Rasberry Pi 2, 3, 4の場合は、*armv7.tar.gzを使用します。Rasberry Pi Zero, 1の場合は、*armv6.tar.gzを使用します。以下のコマンドでダウンロード&回答します。
wget https://github.com/shiguredo/momo/releases/download/2020.6/momo-2020.6_raspbian-buster_armv7.tar.gz tar -zxvf momo-2020.6_raspbian-buster_armv7.tar.gz
以上です。とても簡単ですね。
ローカルネットワークで動画配信
ローカルネットワーク内に動画配信をするには、以下のとおりです。コマンドの引数の”test”は、テストモードを意味しています。配信された動画を見るには、Raspberry Pi のIPアドレスをコマンドifconfigで調べて、例えば、192.168.1.30だった場合は、Chromeブラウザでhttp://192.168.1.30:8080/html/test.htmlにアクセスします。
$ cd momo-2020.6_raspbian-buster_armv7 $ ./momo --no-audio-device test
インターネット回線で動画配信
インターネット回線で動画配信をするためには、サーバを建てる必要があるのですが、お手軽に試せるように、「Ayame Lite」というサービスを無料で提供してくれています。とて有り難いですね。Ayame Liteはユーザ登録することなく使用できます。ただし、ルームIDが知られてしまうと、他人でも見れてしまうため、本運用する際は、GitHubアカウントでサインアップして使用したほうがいいと思います。
今回はサインアップしない方法でやります。ルームIDを”hogefuga”とすると、以下のコマンドで動画配信が開始されます。配信中の動画を見るには、https://openayame.github.io/ayame-web-sdk-samples/recvonly.html?roomId=hogefuga にアクセスします。
./momo --no-audio-device ayame wss://ayame-lite.shiguredo.jp/signaling hogefuga
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