子供から「どうして空から雨が降ってくるの?」とか「雲はどうやってできるの?」と聞かれたことはありませんか?このような質問には言葉だけで答えずに、実験などを通して実際に体験させると理解が深まるのです。
そこで今回は、家庭にあるもの使って親子で簡単にできる「水の循環」の実験を紹介します。
■「水の循環」とは?
実験をする前に「水の循環」について親子で学んでみましょう。
海や湖など地球上の水は、太陽の光などで温められると蒸発して水蒸気になります。目には見えませんが、空気には水蒸気が含まれています。水蒸気が空高く上がると、冷やされて小さな水や氷の粒に変身。この粒のかたまりが雲です。
雲の中では、これらの粒が合体して大きくなっていきます。重すぎて空に浮かんでいられなくなると、雨として地上に降ってくるのです。そして、海や川などに降った雨がまた蒸発する…というように、水は地球を繰り返し大きく回っています。これが「水の循環」です。
子供が「水蒸気って何?」という状態の場合は、鍋にふたをしないでお湯を沸かして水蒸気を見せてあげてください。また、空の高いところは、地上に比べてとても寒いということも合わせて教えてあげましょう。
■家庭で簡単にできる「水の循環」の実験
子供と「水の循環」について話をしたら、「水の循環」を実際に目で見ることができる実験を親子でしてみましょう。
【用意するもの】
サンドイッチ用のジップロック …1枚
ジップロックに書くことができる黒いペン …1本
着色料(青)…4滴
水 …1/4カップぐらい
テープ
【実験の準備】
1.ジップロックに黒いペンで太陽、雲、水を書く。
2.計量カップに分量の水を入れて、その中に4滴ほど青色の着色料を入れる。
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3.ジップロックの中へ2で作った色水をゆっくり入れる。
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4.水がこぼれないようにジップロックをしっかり閉しめる。
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5.色水が入ったジップロックをテープで窓に張り付ける。
(※よく日が当たる場所を選んでください。)
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【水の循環を観察】
ジップロックに入った色水は、太陽の光で温められて少しずつ蒸発します。すると、数日間のうちに、ジップロックの内側に霧のように細かい水蒸気つきます。気温が下がると水蒸気がだんだん水滴になって、雨のように流れ落ちます。
袋の中は小さな地球。海の水が蒸発して、雲になり、雨が海に降るという「水の循環」を家で簡単に再現することができます。親子で実験ノートを作って、袋の中の変化を絵と文字で記録してみましょう。簡単にできる実験なので、夏休みの自由研究にもオススメです。
■水の循環から水の大切さを子供に学ばせましょう!
地球上の水の約97%が海水で、残りのほとんどは北極や南極の氷です。そのため、私たちが使うことができるのは、地球全体の水のわずか0.01%。日本に住んでいるとあまり水に困ることはないかもしれません。けれども、水の循環と合わせて、限りある資源である水を大切に使うこともお子さんと話し合っておきましょう。
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