ピザボックス、紙袋、テーブルセットされたナプキンの共通点は何でしょうか?
おわかりですね、皆、折り紙の要素があります。
紙で作る古来の芸術、折り紙に近年再ブームが来ています。
現存する最古の折り紙の一片は中国で発見されたものだと言います。
起源は古代日本だと言われていますが、折り紙は現代の教育にも影響を与えています。
折り紙を教育に取り入れることで、学習能力を高め、空間認知力、ロジカルシンキング(論理的思考力)、シーケンシャルシンキング(逐次的思考力)を鍛えることができます。
全教科のための芸術形式
折り紙を使用して学習内容を充実させる方法があることが研究でわかりました。
(野菜がスパゲッティのソースにブレンドされていると想像してみてください)
これから子供の学力の幅を広げるのに折り紙を使用した事例をいくつかご紹介します。
幾何学
幾何学は多くの子どもたちの弱点の1つとなっています。
折り紙は幾何学的概念、公式、ラベルの理解をしやすくなる役割を担っています。
奥行、幅、高さと折り紙の構造を名前で説明することで、子供に重要な言葉、形状を表す言葉を教えます。
現実世界の建築物の公式を適用し、領域を決定するために折り紙を使用することもできます。
思考能力
折り紙は学習の新たな方法を呼び起こします。
折り紙はハンズオン(体を使うことによる学習補助教育手法)となり、空間的可視能力が鍛えられるようになります。
このような能力を身に着けると、子供たちは身近な方言を理解し、特徴づけ、組み立てます。
子どもたちには、折り紙や幾何学の形状を身の回りから見つけて、幾何学用語を使用して説明しましょう。
分数
分数の概念を苦手な子供は多いものです。
折り紙を折ることで、ハンズオンで分数を学習することができます。
折り紙で示した形状になるには、何回折るのかを子供に質問し、2分の1、3分の1、4分の1などの概念を説明しましょう。
半分、また半分と延々と紙を折る行為は、無限性の概念を説明することもできます。
問題解決力
課題には、答えが1つあり、答えに行き着くための方法が1つあるものです。
折り紙は、子供たちに、まだ解決策がない問題を解決したり、例えば試行錯誤等、失敗と親しくしたりする機会を提供します。
折り紙の完成形を見せて、子供たちに問題解決の方法を質問しましょう。
子供たちは様々な方法から問題解決をするでしょう。
子供たちが出したどの答えも間違いではないということを覚えていてください。
科学を楽しむこと
折り紙は物理的概念を楽しく説明することができます。
薄紙に強度はありませんが、アコーディオンのように折ると強度が上がります。(段ボール箱の側面で確認してみてください)
橋の構造はこの概念を基にしています。
折り紙は分子構造を説明するのにも役立ちます。
多くの分子は4面体をしています。多面体の分子もあります。
おまけ:折り紙を純粋に楽しみましょう!
楽しさの定義を説明することはないですよね。
これから若い人たちの心と体が生き生きとするアクティビティ(ダイアグラム)をご紹介します。
折り紙の利点
子供たちが初めて折り紙で飛行機、帽子、船を作っているときの夢中になっている様子からもわかるように、子供は折り紙で遊ぶことが好きです。
普段はあまり気づいていませんが、封筒、風車、折りたたまれたシャツ、パンフレット、ハンドタオル等、私たちの身の回りには折り紙がたくさんあります。
折り紙で私たちをもくるむのです。(冗談ですが)
折り紙は3D認知力、ロジカルシンキングだけではなく、集中力をも鍛えることができます。
研究で折り紙を使用して学習した学生の数学の成績はしていない学生よりもいいということがわかりました。
ある意味で折り紙は、数学の補足指導の未開拓の資源です。幾何学の説明、幾何学と代数の公式に使用されたりします。手先が器用になっていく効果もあるかもしれません。
それだけでなく、折り紙は、科学、技術、工学、芸術、数学のすべてを融合するSTEAM教育の素晴らしい方法と言えます。
折り紙はSTEAM教育の原動力
折り紙のアイディアをSTEAM教育の原動力として活かしたいと学校教育は模索しています。
ですが、折り紙は難しい技術の問題を解決するために既に使用されているところもあります。
エアバッグを狭いスペースにしまえるようにするにはどうしたらいいのか、芸術家と技術者が協力し開発しました。
折り紙のアイディアを応用したこのエアバッグは使用時には1秒もかからず展開することができます。
芸術家と技術者が設計に折り紙を使用するプログラムがいくつもあります。
医療用鉗子から折りたたみ式プラスチック製太陽パネルまで、そのアイディアは様々です。
自然界にも折り紙のアイディアが存在しており、科学者を驚かし続けています。
多くのカブトムシは自分の体より大きな羽をもっています。
それどころか、体の2倍にも3倍にもなる大きさの羽をもっている場合もあります。
どうしてそんなに大きな羽をもつことができるのでしょう?
羽は折り紙のパターンで展開します。昆虫だけではありません。
木の芽は、折り紙芸術のような複雑な方法で折り畳まれています。
折り紙は私たちの周りによくあるもので、子供にとっても大人にとってもインスピレーションの源になります。
折る形に限らず、折り紙は数学に携わる子供たちにとって数学能力の改善に役立ちます。
そして身の回りの世界に対してより感謝するようになるでしょう。
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